高精”期待値指数”を配信する、競馬AI・あぼがどさん
中央競馬を対象に各馬のさまざまな指標を配信している、競馬AI・あぼがどさん。
その中でも特に注目なのが、各馬の期待値を示す「期待値指数」
元々非常に高精度な指数で、配信開始以来ずっと注目・参考にさせて頂いてました。
そして、今年2月からこの指数のアップデートに取り組まれておられます。
今年3月に一度触れたのですが↓
この時はまだアップデート開始から1か月しか経っていなかったんですよね。
そして今、約5カ月が経過したわけなんですが…
アップデートの効果覿面、驚くような好成績を刻まれています…!
馬連・ワイド・3連複の3種を例に
単複に触れると長くなるので、いま最も注目すべきだと感じた馬連・ワイド・3連複に絞って成績を見ていきます!
と、その前に前置きを。
各券種とも細かな買い目でなく、期待値の順位を軸にざっくりとした範囲の集計結果を提示します。
多角的に見ると相当な好成績を記録している事が分かるのですが…
それを全体公開で開けっ広げに書く事に抵抗があり、今回は大まかな集計範囲に留めます。
しかし、それでも十分に可能性を感じて頂けるかと思いますので、是非最後まで読んでみて下さい!
まず馬連、期待値指数の”順位”を軸にした成績
ではまず、馬連の成績を見ます。
集計は「期待値の順位を合計した数値」でいきます。
期待値順位1位馬と2位馬なら、数値は3。
2位馬と3位馬なら5、また1位馬と4位馬でも同じく5。
これは区別せず、まとめた成績を同じ「5」の欄に表記します。
馬連|期待値順位・合計値ごとの成績
- 分析期間
- 2025年2月1日 ~ 2025年7月6日
- 分析対象レース
- 新馬・障害戦を除く全レース
- 予測の掲載がないレースは排除
- 備考
- 回収率は100円均等買いで計算
期待値順位の合計値 | 件数 | 的中数 | 的中率 | 回収率 |
3 | 1496 | 65 | 4.3% | 99.0% |
4 | 1568 | 63 | 4.0% | 105.8% |
5 | 2918 | 103 | 3.5% | 88.1% |
6 | 3035 | 96 | 3.2% | 86.0% |
7 | 4325 | 113 | 2.6% | 87.4% |
7以下 | 125115 | 1003 | 0.8% | 58.8% |
期待値上位馬同士の回収率が高くなっています。
3・4がベタ買いプラスのレベル。
つまり期待値順位1位→2位・3位への流しが特に好成績という事です。
馬連の還元率は77.5%なので、合計値5~7の組み合わせでも平均を大きく超えている事が分かります。
続いてワイド、馬連より劣るものの高水準
ワイドいってみましょう。
これまでの経験上・分析上でも、ワイドの回収率は馬連よりも低くなりがちです。
同じ馬の組み合わせでも、的中率が高くなる分過剰に投票されるからなのかなと見てます。
「次のレースを当てたい」っていう考えって回収率下がりますよねぇ…
ワイド|期待値順位・合計値ごとの成績
- 分析期間等
- 同上
期待値順位の合計値 | 件数 | 的中数 | 的中率 | 回収率 |
3 | 1496 | 166 | 11.1% | 91.0% |
4 | 1568 | 160 | 10.2% | 89.6% |
5 | 2918 | 272 | 9.3% | 86.6% |
6 | 3035 | 250 | 8.2% | 79.9% |
7 | 4325 | 304 | 7.0% | 77.5% |
7以下 | 125115 | 3174 | 2.5% | 61.1% |
やはり馬連より低くなっています。
が、前述した通り非常に単純で無駄打ちが多い買い方での成績。
それでもこの水準であれば、適切に絞り込む事でワイドも高回収率が狙える感触です。
回収率で有利な可能性大、3連複の成績は
続いて3連複です。
買い目の母数が多くなる分、高期待値な買い目が残りやすくなり、馬連・ワイドより回収率の面で有利になる可能性があります。
3頭が絡むため順位の合計値は最小が6、それに合わせて表記の範囲を変えてます。
3連複|期待値順位・合計値ごとの成績
- 分析期間等
- 同上
期待値順位の合計値 | 件数 | 的中数 | 的中率 | 回収率 |
6 | 1576 | 45 | 2.9% | 135.5% |
7 | 1597 | 26 | 1.6% | 172.9% |
8 | 3054 | 37 | 1.2% | 62.4% |
9 | 4513 | 51 | 1.1% | 67.8% |
10 | 5998 | 61 | 1.0% | 96.6% |
10以下 | 586509 | 1224 | 0.2% | 52.2% |
爆裂してます。
あぼがどさんご自身も、3連複の成績について実戦データを元に触れていました。
今日も期待値指数上位3頭決着で3連複万馬券あったし、ふと気になって調べてみた
— あぼかど 競馬データの統計分析 (@horse_scorer) June 21, 2025
難しく考えず、期待値指数1~3位の3連複を今年ずっと買い続けてるだけで余裕のプラスだったわ pic.twitter.com/OUH6xpkkEu
色々な予想家の方がいますが、
やはり「長期的な馬券成績を、データを元に発信してくれる方」は信頼度抜群です。
一時的な勝ち負けでなく、どうしたら毎年の年末に笑えるかを追求していきたいですね。
効果的な絞り込み方・馬券構築法
期待値順位の絶対値は
「非常に単純な買い目でも高水準である事を伝えたい」
という考えで用いりました。
前述した通りの“ざっくりとした集計範囲”というわけです。
より高回収率を望むために、例えば下記の要素に注目するのが効果的と見ています。
- 順位よりも期待値指数の値に注目する
- 順位はメンバー中上位何%に入っているかが重要
- 能力指数を偏差値化して活用するのが効果的
あくまでも私の認識によるもので、これらが正解でない可能性ももちろん高いです。
とはいえ、どんな切り口から入ってもプラス回収率維持の可能性は見えると思うんですよね。
あぼがどさんさすがの技術力ですね…見習いたいです!
買い目の絞り込みに用いる”能力指数”
あぼがどさんは期待値指数の他に、能力指数という指標も配信されてます。

能力指数は予測好走率に置き換えて扱えると見ていて、
期待値指数との違いは下記のような感じです。
仮に予測勝率と単勝オッズが分かっているという仮定で、説明します。

B馬は予測好走率が低いですが単勝期待値は150%。
こういう馬は恐らく期待値指数が高くなり、能力指数が低くなります。
A馬はその逆。
ちなみに前述した“次のレースを当てたいと考えると回収率が下がる”という理由は、当てようとするとA馬絡みの馬券を恒常的に買ってしまうからなんですよね。
その方がよく当たるんですが、当たった時に返って来る割合が少なすぎるわけで、長期的回収率は低水準を彷徨うことになりがちです。
この能力指数を使って買い目を絞り込むのが、有効な馬券構築に繋がると見ています。
また能力指数を偏差値化するとより効果的だという印象。
長くなってしまうため今回はここまでとさせて頂き、次回の記事でまた掘り下げていきます!